12月になりました。

忘年会にクリスマス、大晦日からのお正月、ハレの日が目白押しです。

そんな華やかな瞬間に、世界で一番有名なシャンパーニュ「ドン ペリニヨン」はいかがですか? そう、皆さんご存知『ドンペリ』です!

日本では夜のお店のイメージが強いですが、シャンパーニュの王様と呼ばれる品質は超一流。

海外からの国賓を招いて天皇陛下が主催する宮中晩餐会では、最初の乾杯はドンペリと決まっているそうです。

ドン・ペリニヨンは、シャンパーニュを発明したとされるオーヴィレール修道院の修道士ピエール・ペリニヨンにちなんで名付けられました。

1694年のある日のこと、ペリニョンは発酵がまだ残っているワインをビンに詰めてコルクで栓をしました。

そして翌年その瓶をあけてみると、偶然泡の出るワインが出来ていたのです。

瓶内で起こる二度目の発酵の炭酸ガスがワインに溶け込み何ともいえない美味しさでした。

シャンパーニュという美酒が生まれた瞬間です。

そのワインの素晴らしさは評判を呼び、太陽王ルイ14世のヴェルサイユ宮殿へ献上されて以来、最高のシャンパーニュの地位を守り続けています。

ペリニヨンは現在のシャンパーニュ造りの礎となる様々な手法を生み出しました。

そのため「シャンパンの父」と讃えられ、敬称の「ドン」をつけて「ドン・ペリニヨン」と呼ばれるようになったのです。

ペリニョンの亡き後、オーヴィレール修道院とブドウ畑はモエ・エ・シャンドン社が引き受け、その精神を継いだ最上級のシャンパーニュ「ドン・ペリニョン」を世に送り出しています。

大切な日に「ドン・ペリニヨン」はいかがですか?

偶然が生み出した奇跡の泡をお楽しみください。

 

酒コラム 日々是好酒 二十九杯目
シャンパンの父「ドン・ペリニヨン」🎵🎵

ヒタスタイル 2020年 12月号掲載