すっかり寒くなってきましたね。
1月から2月は一年で最も寒い時期。
こんな時に飲みたくなるのは、こごえた身体と心を温めてくれる「お燗酒」♬♬
同じお酒でも、幅広い温度で楽しめるのが日本酒の魅力。
ほんのりお燗すると、お酒本来の味がふっくら膨らんで、冷やでは隠れていた魅力が見えてきます。
お燗にして風味がアップするお酒を「燗あがり」する酒、と言います。
一般的に、旨味や酸味が多く、味のしっかりしたボディの強いお酒が、燗して美味しいとされています。
例えば、生酛(きもと)造りや山廃(やまはい)仕込で造られた純米酒、濃醇な純米酒、飲み飽きしない本醸造酒など。
反対に大吟醸酒や、フレッシュな味わいの生酒などは、冷やした方が繊細な香りや風味を楽しめるでしょう
一口にお燗酒といっても温度はさまざま。シャープで淡麗なタイプのお酒は人肌燗やぬる燗程度がオススメですが、濃厚なタイプのお酒(生酛、山廃など)は比較的高い温度(上燗や熱燗)でも大丈夫です。
レンジでチンして手軽にお燗酒も良いですが、オススメは湯煎♬
鍋や器にポットのお湯を入れてから、徳利や酒器を浸せばOK♬ 徳利や酒器の大きさにもよりますが、1分半から2分半ぐらいでお好みの温度の柔らかなお燗酒が楽しめます♬
お燗酒は、一杯また一杯と盃をかさねるごとに、ゆったりと酔いを身体にめぐらせ、こごえた身も心も優しく溶きほぐしてくれるでしょう。
ゆったり じんわり お燗酒♬
お鍋やおでんとご一緒にどうぞ♬
酒コラム 日々是好酒 二十杯目
ゆったり じんわり お燗酒🎵
ヒタスタイル 2020年 2月号掲載